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西澤会長の 「ちょっと寄り道」 その11
今回は、多くの会員の悩みである膝痛について。
□ 膝痛の原因
膝は、太ももの骨(大腿骨)とふくらはぎの骨(脛骨(けいこつ))をつなぐ部分で
両方の骨の先端が軟骨と呼ばれる層で覆われており、この軟骨部分がクッションの役割
を果たしています。
年齢を重ねるにしたがってこの軟骨がすり減り、骨にかかるストレスが増え、炎症が
起き、痛みとなります。50歳を過ぎると膝痛持ちが急増すると言われています。
□ どんな人が膝痛になりやすいか
この軟骨がすり減るリスクは、加齢と肥満と言われています。また、男性に比べ女性
の方がリスクが高いとのことです。女性の方が、日常的に家事などで膝への負担が大き
いためでしょうか。
□ すり減った軟骨の再生は
残念ですが、軟骨には再生能力はないと言われています。これは、軟骨には血管が通
っていないため、再生に必要な栄養素を供給できないためとされています。そのためサ
プリメントも効果はないとのことです。一方、ヒアルロン酸注射は、軟骨の減少を抑制
する程度の効果はあるとされています。
□ 膝痛を抱えながらどう山行を楽しむか
① 日頃からのウォーキングや筋トレ、ストレッチ(山行後)
筋力をつけ、筋肉・関節を柔らかくすることは、炎症の予防に効果があります。
② 軽量化(荷物を軽くすることと体重を軽くすること)
③ 荷重の分散化(ストックの活用)
④ インソール(靴の中敷き)の活用 ※専門家のアドバイスを受けましょう
インソールを使うことにより姿勢を矯正する効果が期待できます。
⑤ 下山後のアイシング(アイシングスプレー、アイシングシートの活用)
下山後できるだけ早くアイシングするのが良いとのことです。
(参考:「岳人」2012年10月号)
かく言う筆者も50歳代半ばで膝痛持ちになり、整形外科医院へ行ったら、「加齢です」
と先生の厳しい一言。トホホ。その際の先生のアドバイスは、「極力椅子の生活を心掛け
ること」、「正座、胡坐をかかないこと」。これは実に効果大でありました。ご参考に。