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西澤会長の 「ちょっと寄り道」 その1
今月から教育部からのコラムをスタートします。山に関する情報を始め筆者の独断と偏見によるコラムです。よろしくお付き合いくださいませ。
1回目は、冬の天気に関することです。
「ラニーニャ現象」
昨年12月11日に気象庁が「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」との発表をしています。ラニーニャ現象とは、太平洋の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象です。ラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。
ラニーニャ現象が発生すると、冬は西高東低の気圧配置が強まる傾向があると言われています。特に日本海側では低温、多雪となるようです。また、ラニーニャ現象の年は、夏は猛暑、梅雨は短い傾向があるようです。
因みに、エルニーニョ現象の年は、暖冬・梅雨長め・冷夏の傾向があるようです。
「爆弾低気圧」
気象庁では、中心気圧が24時間で24hPa以上低下する温帯低気圧と定義しています。因みに気象庁では、「爆弾低気圧」という用語は使用せず、「急速に発達する低気圧」と表現しています。
冬から春にかけての日本付近は、世界の中でも爆弾低気圧の発生が多い地域です。爆弾低気圧が発生すると、暴風、豪雨など大荒れの天気となります。天気予報で「低気圧が急速に発達する」との情報があった場合は、山行の中止、早期下山が必要です。
「冬の雷、大雪のもと」
日本海側で言われる天気の言い伝え。雷が鳴るということは、積乱雲が発達していることであり、大雪をもたらす。冬の日本海側の山へ出かける際は参考にしてください。
行が余ったので、偉人の言葉を。
「なせばなるなさねばならぬ何事も ならぬは人のなさぬなりけり」J.F.Kが「私が最も尊敬する日本人」と言ったことで知られる上杉鷹山の言葉です。