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西澤会長の 「ちょっと寄り道」 その7
今回は、防災の日を前に防災について。
7月の西日本豪雨災害は、200名を超える方々が犠牲となる未曽有の大災害となりました。改めて犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方々の一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。
併せて、被災後の猛暑の中、救命、救助、復旧活動に尽力されている地元の方々、ボランティアの皆さま、関係機関の皆さまに深甚なる敬意を表したいと思います。
この災害を受け、我が国は火山列島で形成された国土の極めて狭い平地(造成されたものを含む)に暮らしていることを思い知らされました。と同時に、災害に対する脆弱性も。
そして、もう一つ思うことは、「もっと救える命があったのでは?」ということです。
現地に足を運んでいない者が軽々に論ずるべきでないことは十分認識した上で、筆者個人の思いを記したいと思います。
第1点目は、「過信がなかったか?」という問題です。
今まで災害に遭ったことがないから、周辺の人は誰も避難していないから、前回の災害で対策がなされたから等々が命を守る行動のブレーキになりはしなかったか。
第2点目は、「行政のリスクマネジメントに甘さはなかったか?」という問題です。
日没後の避難指示は行政のアリバイ作りではなかったか。降雨ピーク以前からダムの放流量を増やすこともできたのでは等々。
第3点目は、「マスコミの対応は適正であったか?」という問題です。
各局の気象予報士が「かつてない降雨災害の可能性がある」と異口同音に伝えていたにも関わらず、発災前の段階からもっと注意喚起が出来たのではという問題です。
今後様々な検証がなされると思いますが、是非次の機会に活きる具体的な対策を国全体でまとめてほしいと思います。
大変残念ですが、今後起こるであろう災害に対し、十分な予知・予見はできないでしょう。結局、個人、家族、地域での判断、対応に委ねられることとなるでしょう。
そうしたことから、各々が「我が家の避難ルール」を作っておくことが大事でしょう。個人個人が自宅の潜在的リスクを把握(区市町村が作成しているハザードマップ等)し、各家庭の事情(避難困難者の有無等)を加味した上で、避難ルールを作り、防災グッズ(山道具は有効なツールですね)を準備しておきましょう。
最後に、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
今回は、内容が内容ですので、文責:西澤とさせていただきました。